2011年6月27日月曜日

母の荷物

亡き母の3回忌のため、実家に帰省。

実家には現在父が一人で暮らしている。

母が亡くなってから、どんどん荷物が増えている気がする。
本人なら処分したであろういろいろな荷物、化粧品、服などを父が捨てられないのだ。
それに加えて、父がいろいろ買いこんでくる日常の消耗品が、整理されないままあちこちに置いてある。おそらく父にとっては一番使いやすい場所に置いてあるのだろう。母がいたらすぐに物置や戸棚の中にしまわれたに違いない。

冷蔵庫の中も食べ物でいっぱい。家族4人のうちよりも食材はパンパンに入っている。
もちろん賞味期限はどれも切れている。
先日1年以上前の賞味期限の真空パックの筍を食べて、全身に湿疹を出した父。

家の整頓については何も言わないことにしたが、賞味期限が切れたものだけは食べないで、と念を押した。実際に捨てた。

父は、男やもめの一人暮らしにしては、大変にきれいに住み、家を管理していると思う。
一人で掃除もして、洗濯もして、食事も作って、しかもまだ仕事にも出かけて、ビーグル犬の世話もして。
本当に頭が下がる思いだ。
でも、いつも出窓を美しく飾っていた母がいたら、窓辺につかったあとの空き瓶や、使いかけの洗剤のボトルを並べなかっただろうな。
悲しくもあり、少しおかしくもあり。

離れて住む娘として、いったい何ができるだろう。
毎日電話して、健康を祈るくらいしかできないのだが、

お父さん、がんばってね。

2011年6月14日火曜日

ご飯を鍋で炊く

炊飯器が壊れた。

なので、ひさびさにご飯を鍋で炊く。
これがものすごくおいしかった。いつものコメがワンランクアップしたコメのよう。
なぜ?
おそらく炊飯器の劣化によって、米がまずく炊けていたのだろう。
それと、鍋帽子を使って鍋で炊いたのがおいしいのかも。

ご飯を鍋で炊くやり方

①米はといで1.2倍くらいの水につけ30分から1時間置く
②蓋をして、強火で沸騰するまで、沸騰してから5分から7分弱火で炊く
③鍋帽子をかぶせて20分くらい蒸らす
④全体を混ぜて、できあがり

鍋帽子は、鍋にかぶせる綿の入った帽子のようなもの。友の会で作ってます。
バスタオルや毛布をかぶせてもいい。

節電のため、何か一つ電化製品を減らさなければと思っていたが、炊飯器にしよう。
それにしても、ごはんがものすごくおいしく炊けるのがうれしい。

2011年6月4日土曜日

『サウスポイント』

soul trip ☆ ハワイ島  サウスポイントよしもとばなな『サウスポイント』を読む。待ち時間が妙に空いたので、本屋で買って、カフェで読み始めた。デビュー作の『キッチン』以来、かれこれ25年近くか途切れることなく読んできたなあ。どれだけ設定や登場人物や物語の場所が違っても、結局かいてあることはどれも同じの気がする。
彼女の小説を読むときは、いつもテーブルの上に置いてある、味のわかったおせんべいをぼりぼり食べる感覚です。
『サウスポイント』舞台は日本、ハワイ。登場人物は、普通でない人たちばかり、夜逃げ体験ありのキルト作家、捨て子でインド人に育てられた父、新興宗教施設で育てられた母、弟になりすました兄。奇跡が当たり前のように起きる。一体これは恋愛小説といっていいのか? ニューエイジの布教書か? 
でもやっぱり、いつもの慣れたおせんべい味のまま、おとしどころで安心して読み終えられるのがよしもとばなな。