2011年6月4日土曜日

『サウスポイント』

soul trip ☆ ハワイ島  サウスポイントよしもとばなな『サウスポイント』を読む。待ち時間が妙に空いたので、本屋で買って、カフェで読み始めた。デビュー作の『キッチン』以来、かれこれ25年近くか途切れることなく読んできたなあ。どれだけ設定や登場人物や物語の場所が違っても、結局かいてあることはどれも同じの気がする。
彼女の小説を読むときは、いつもテーブルの上に置いてある、味のわかったおせんべいをぼりぼり食べる感覚です。
『サウスポイント』舞台は日本、ハワイ。登場人物は、普通でない人たちばかり、夜逃げ体験ありのキルト作家、捨て子でインド人に育てられた父、新興宗教施設で育てられた母、弟になりすました兄。奇跡が当たり前のように起きる。一体これは恋愛小説といっていいのか? ニューエイジの布教書か? 
でもやっぱり、いつもの慣れたおせんべい味のまま、おとしどころで安心して読み終えられるのがよしもとばなな。


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